6月25、26日、那覇市首里にある首里公民館で、「第10回沖縄県高校生郷土芸能ソロコンテスト」が開催されました。25日は三線部門、26日は舞踊部門に合計49人が応募し、互いの芸を競い合いました。2013年から開催されている同コンテストは、当時の沖縄県高等学校文化連盟(以後:高文連)会長を務めた玉城哲也氏の「どこの学校にもいるであろう三線や琉球舞踊を頑張っている生徒に夢を持たせたい」という思いのもと、企画・実施され今年10回目を数えます。
新型コロナウイルス流行に伴い、一昨年は中止、去年は録画審査を経て、3年ぶりの通常開催となった本コンテストの運営委員を務めた山内昌也さん、山城園代さんにインタビューしました。
ー「沖縄県高校生郷土芸能ソロコンテスト」とは、どのようなものか教えていただけますか。
山内昌也さん(以下、山内):「沖縄県高校生郷土芸能ソロコンテスト」(以後:ソロコンテスト)は、当時の高文連の会長である玉城哲也先生の考案によるものです。高校生の頃からより磨きをかけて、琉球伝統芸能をさらに極めていけるようなひとつのプロセスを作るきっかけとして、ソロコンテストを行うことでより琉球伝統芸能に携わる人口が増えると同時に、技術力が高まって「芸大(沖縄県立芸術大学)に進学したい」という機会につながるのではないかなとの考案から始まっています。これまであった文化祭のような集団で行う発表会形式のものから、独演(ソロ)によるコンテストになっている点から注目度は当初からあった印象を受けています。
-高校生にとって「ソロコンテスト」は、どんな大会でどのような生徒が臨むものなのか、出場後の影響なども含めた位置付けを教えてください。
山城園代さん(以下、山城):生徒たちがすごく緊張しているということは、この場に懸けているということの表れだと思います。私たちもそうですが、団体で出るよりも一人で出演するという面では、沖縄タイムス社と琉球新報社がやっているようなコンクールと同じような意気込みで臨んでいるということを感じます。
山内:新聞社主催のコンクールですと、受験者の年齢層が幅広いのが現状です。しかし、このソロコンテストは高校生だけなので。ひょっとしますとエントリーした高校生自身が、この会場に来てプログラムを手に取ったことによって「同世代でこれだけいるんだ」という刺激にもなると思います。
-「沖縄県高校生郷土芸能ソロコンテスト」のこれまでの現状や課題についてお聞かせいただけますか。
山城:もともとは高文連の事務局で運営をしていて、今は高文連の郷土芸能専門部が運営を行っていますが、一貫して(ソロコンテストを)周知するのが課題でした。ソロコンテストは、団体で行う舞台ではなくソロという形式で審査をするということと、各学校にいる地域の研究所で琉球芸能を習っている子たちを発掘していこうというのが試みでした。しかし、運営を進めるなかで私たちだけではその子たちが具体的にどの学校にどれくらいいるかわかりませんでした。
例えば学校にソロコンテスト開催の文書を送ったとしても、各学校に担当の先生方がいない、もしくは郷土芸能に関心のある先生方がおらず、この文書自体が生徒に回らないということもあって、周知することに10年という時間がかかってきているなと感じています。学校だけではなく各研究所の先生方にも宣伝することが必要なのではないかと思いついた矢先に、コロナウイルスの流行があって1度中止となりました。昨年度からなんとか再開し、今回、沖縄県文化振興会さんから声がかかり、コラボ企画である「高校生選抜かりゆし芸能公演」という形につながりました。そのことがきっかけで、文化振興会さんから各研究所の先生方にソロコンテストをPRしてくださったので、その助けもあって私たちの課題が少しずつ解消につながっていると感じています。
山内:ひょっとすると自ら先生に「私芸能をやっています」と申し出る生徒さんもいれば、逆に隠しているという生徒さんもいるのではないでしょうか。そういった部分では山城先生が仰ったように、学校の先生方が校内に琉球伝統芸能をやっている生徒さんがいるかどうかという現状を把握する機会になっていると思います。
-今回、さまざまな学校が参加していますが、この生徒さんたちは学校の部活動からなのか、それとも自身が所属している流派からの参加でしょうか?
山城:さまざまな学校が参加していますが、部活動として取り組んでいる学校は少ないと思いますので、ほとんどが自分の流派からです。
山内:推薦そのものは、各学校を通してですね。わかりやすい形で芸能に取り組んでいる学校は南風原高校が唯一ですね。
山城:そういう背景もあって、学校単位での周知が難しいです。
-周知以外で難しいと思ったことや、運営する上での悩みはありましたか?
山内:三線・舞踊それぞれ課題曲を「かぎやで風節」(歌三線)や「かぎやで風」(舞踊)と選択したところ、特に八重山地方から「八重山の音楽や舞踊などもコンテストの演目としてないですか?」という問い合わせは確か初期の頃にありました。実行委員会でもそれは検討しましたが、琉球王国時代、それこそ首里城で構築された琉球伝統芸能を次世代にどう残していくかということに焦点をあて、各部門「かぎやで風節」及び「かぎやで風」で行きましょうと現在に続いています。
-お話にも出てきましたが、踊りも曲も1回目から変わらず「かぎやで風節」ですが、これは踊りや歌の技術的に重きを置く部分があることから、同じ演目なのでしょうか?
山内:音楽に関しては琉球古典音楽を代表するお祝儀の曲なのですが、実際に技術的な部分のテクニックというのは、実はこの「かぎやで風節」にほとんど入っているのです。特に歌に関する表現力というのはこの曲に入っているので、これを完璧に歌うというのは相当な努力が必要だと思います。しかし、この曲が国王の御前で演奏されていて、現在でも祝儀をはじめ多くの場で演奏されるということから、課題曲を変えずにずっと続けてきています。
山城:舞踊に関しても例えば「鳩間節」だったら流派によって振りが異なることもあり、やはり審査の基準を考慮すると、「かぎやで風」には基礎が入っていて、なおかつ流派が違っても所作の違いが少ないという面では統一しやすいという理由があります。
-久しぶりのソロコンテストの開催と2日間を終えてみてどのようなお気持ちでしょうか。
山城:安堵ですよね。安堵して、来年もまた開催したいなと。やっぱりやることによって、緊張も含めて高校生の生き生きした様子、今まで稽古を重ねてきた子たちが待ってましたという気持ちで会場に来ているのを、私は勝手に感じています。(笑) だからこそ、やっぱりやってよかったなという安心感です。
山内:芸大の奏楽堂以外で開催するのは今回が初めてでした。一昨年が中止になって去年が録画になって。今年は諸事情により首里公民館での開催となりましたが、やはり芸大の奏楽堂で開催することによって、普段学生たちが立っている場所で演奏したり踊ったりして、こういった空間の場所があるんだというところから、芸大へ進みたいなというきっかけになれればという思いがあります。
山城:この空間(首里公民館)でやることが初めてだったんですけど。芸大のそばで、ましてや首里城が近くにあってという部分では、やっぱり芸大の奏楽堂でやりたいなと。少しずつ首里に近づいているので、来年こそは。この場所(首里)でやりたいということが、私の中では大きくなっています。
山内:そうですね、首里の地で開催する意義はありますね。
-今回、初の試みとなる「高校生選抜かりゆし芸能公演」で、沖縄県文化振興会とコラボレーションすることの意義や、期待していることはどんなことでしょうか。
山城:今後、生徒たちにとって出演することが目標になってくれたらいいなと思います。「高校生選抜かりゆし芸能公演」に出演するためには、ソロコンテストで金賞を取らないといけないということが意識的に目標になっていくと思うので、今後もこの取り組みが続き、自ずとそのような流れでつながってくれることを願っています。
山内:金賞を受賞し、お披露目の場として県民にも広く知られている「かりゆし芸能公演」に、高校生の選抜代表として出られるということはおそらく意義深いことだと思うし、今後の芸能活動にもいい刺激になると思います。
山城:金賞を受賞した生徒たちには「出演できる資格をもらえましたよ」という話はしました。3年生は受験などもあるので、その状況も踏まえて出演を考えてくださいと伝えてあります。
山内:普段はなかなか違う流派の同世代とは出会う機会がないかと思います。かりゆし芸能公演に出演することにより、交流のきっかけになればと思います。
-南風原高校や芸大と各琉舞道場(研究所含む)との指導の違いや特色をうかがえますか。
山城:まず研究所ですが、流派の先生方がいらっしゃって、さまざまな年齢層の方々がお弟子さんとしていらっしゃる。おそらく流派の型に忠実にいくというのが流派の道かなと思っております。私たちの南風原高校であれば教育現場であるので、公平にするという部分では流派は関係なしに、まずは「琉球舞踊って何だろう」という部分で教えます。それぞれの研究所の考え方を生かしながらやるということを、常に心に置いた上で、できるだけ広くというか、もちろん流派のものがあって、今のあなただよねという考えを重視しています。
歌も踊りも含め、その人が受け止める感性を養いながらその振りはできあがっていく。じゃあ、「あなたの感性はどうなの?あなただったらどうするの?」という部分を考えながらさせていく。私の教え方としては、例えば「あなたがお月様を表現する場合は、どんなふうにする?」とか「あなたなら手の高さはどこにするの?」というふうに、それぞれの個性を引き出すようにしています。流派の教えを踏まえて、その人自身の個性を引き出すという感じです。そして「あなただったらどんなふうに創るの?」と自分で考えて創りながら生み出す楽しさも感じてもらうように心がけています。
山内:芸大はアカデミックな教育体制を目指しています。琉球芸能に主軸を置きながら違った芸術を見つめることによって、「自分とは何ぞや?どう表現していくか?」という表現者にならないといけない。そのようなことを考えながら、大学生活を満喫してほしいと願います。
学年が進むごとに「流派で学んでいるものと、大学で学んでいることの融合により、表現でどのように発信するか」ということを少しずつ研究していって欲しいです。それはいわゆる技術だけではなくて、知識的なものも含め。例えば、琉球全体の歴史だったり、琉球の音楽や琉球芸能の歴史だったり。あとは詞章に関することもですね。そして音楽の理論に関するところで、さまざまな観点を入れることによって、音楽でも琉球の音楽ではなくて西洋音楽などさまざまなものが融合されてひとりの人間をつくり上げていく。それがおそらく芸大としての個性を尊重するコンセプトになっていると思います。
-おふたりとも研究所との橋渡しというか、次につなぐ役目をされているんですね。
-琉球芸能の現状とこれからについて思うことや、目標などを教えていただけますか。
山城:私は芸能を自然と始めたという背景があります。地域やいろいろな場面で、例えば8月のお盆の時期になったらエイサーの音が聞こえたり、お正月になったらさまざまな音楽が聞こえてきたりしたので、環境のなかで触れることで芸能に対する思いが育っていったという感じです。
でも今の子たちが芸能に触れる環境が減ってきているという面では、本当は環境を整えられるのが一番ベストなんですけど。環境を整えるまでにはものすごい時間も労力も必要になってくるので、できるだけ興味を示してくれるような手立て、種まきをする役目かなと思っています。
現在、私は高校で指導をしているので、できるだけ今の子たちが興味を持って聴きそうな音楽、もしくはリズムをいったん投げかけます。導入方法を以前とは少し変えるような形を取るようにしています。一度興味を示してくれたら問いも生まれてくるので、そうすると高校で行われる芸術鑑賞会、例えば組踊などを鑑賞して興味や疑問を持つことへつながっていく。その方法を続けながら少しずつやっていくしかないと、今の私の立場として思っています。
山内:実際に芸能をやっている数というところに焦点をあてると、人数は減少傾向にあると思います。しかし、そのような中、技術力というのは年々高まっている印象を感じます。それは、このコンテストでも感じます。年々演奏レベルは向上していると思います。「量から質」とでもいいましょうか。伝統芸能を教える場合の工夫も今後は必要なのかもしれません。
さきほど山城先生の環境という部分で、若年層、それこそ小学生とか幼稚園生にかっこいい本物を見せることによって、「自分たちが住んでいる場所にはこんな伝統文化がある」という思いが芽生え、たとえその時には始めなくても、例えば何年か経った後に「あれ?これは小さい頃に聞いたことがあるな」と振り返り、(芸能を)やってみようと思うきっかけになってくれたらいいのかなと思いますね。おそらくきっかけを呼び起こす素材は揃っていると思います。今の時代にあったやり方を少し模索することによって、新たな担い手が増えるのではないかなとは感じます。
-客層や実演家に若い世代を取り込むためのアプローチで足りないと思うこと、まだできるのではと感じることはありますか。
山城:さっきお話した環境の問題もありますよね。結局のところ客層もおそらく環境がつながっていくのかなと思います。
山内:見せ方とか演出という部分が重要かと思います。劇場という空間に、若い世代の人たちにどう足を運んでもらうかを考えることは大切なことかと。我々がイメージする琉球伝統芸能の形というのは、内々にはウケるやり方だけど、ひょっとしますと、芸能を知らない若い人たちにはちょっと敷居が高いのではないかなと思います。
また、琉球古典音楽からの視点でみますと、元々が男性向けの音楽です。しかし、今回のエントリー者は、ほぼ女子生徒なのです。女性たちが、新たに自分の歌いやすいような三線の調弦や見せ方を工夫することによって、音楽そのものを聴きに来るというお客さんもいれば、その演奏者、人を見に来る機会になるかもしれない。そうすることによって、同世代の若い人たちが来てくれるきっかけになるのではないかなと感じますね。
今後目標としているのは「かぎやで風」を見たいのではなくて、この人の踊る、この人の歌う「かぎやで風節」を見たい、聴きたいという人が増えることで、その人もより技術力を高めないとと思い研鑽を重ねていくかと。そうすることでファンも増える。そういった相乗効果がうまれて欲しいと思います。
山城:そういう意味では、今回の金賞を取った子たちが芸大の学生さんたちと交流をしながら共演をするということも楽しみですし、刺激も受けると思います。それがこれから先、後輩に伝わっていって「ソロコンで絶対金賞を取ろうね」みたいな流れになって、お互いが相乗効果で高まっていったらいいなと思います。
-おふたりが高校生や大学生と関わるなかで、伝統芸能の継承や若手の育成について心がけていることや大切になさっていることは何でしょうか。
山内:本学の理念が「個性の美・普遍の美」となっています。学生たちが、自分自身を見い出すことができる人間に育ってほしいと願っています。学生本人がそれぞれに追求する古典音楽や古典舞踊を表現して披露する人間になってくれたら、大学で学んだ4年間が生涯を通じて不動なものになるかと思います。
山城:さっき山内先生が仰ったのですが、もともと私は小学生とか幼稚園とか小さい子に教えたいということが、教員になった一番の目的だったんです。きっかけは、小学校のクラブにたまたま地域の先生が三線を教えにきてくれて、その時の感覚が今もあって「そういえば三線ってこんなふうに弾いていたよな」という記憶がものすごく残っています。あのころ習った記憶がそのまま鮮明に残っているという実体験をもとに、私は現在、高校生に教えているんです。
南風原高校の郷土文化コースの子でも、芸能を習ってきた子たちもいますが、全くやっていない子たちもいます。だからそういう子たちも含めて、高校で習うことによってもっとより極めるために芸大に進学しその道に進む子たちもいたり、逆に自分のなかで沖縄のアイデンティティとしてそれを生かして別の仕事に就く子もいたり、それぞれの形につなげてくれたらいいと思っています。
3年間学ぶことによってこの子たちが今後続ける続けないは別として、例えば5年後、10年後、「そういえば沖縄の文化ってこういうものがあったな」と心の中に残ってくれていると思っています。そういうふうに残るように私は伝えていきたい、それが私の役目だと思っています。
礼儀作法も含めて人から何かを見て聞いて学ぶということは、座学で教科書から学ぶのとは違うのかなって。学び方にも生徒の特徴、受け止め方、目で見て耳で聞いて雰囲気を味わうという部分では、生徒も体で感じてそれを習得する。それが今後の生活や心の肥やし、そして癒しになってくれたらいいなと思います。
山内:本当に今だからこそ必要な教育だと思います。特に高校生という無垢な時期に何を学びとするか。海外の地で、自分の文化をどれだけ知っているかで大きな違いがある。例え現地の言葉を話せなくても、踊れば、歌えばコミュニケーションは生まれる。それが大事だと思います。
山城:踊りや歌は、コミュニケーションの一番の武器だと思っています。
取材日:2022年6月26日(日)
取材場所:首里公民館
(※写真撮影のためマスクを一次的にはずしていただきました)
プロフィール
山内昌也(やまうち まさや)
琉球古典音楽(歌三線)
国指定重要無形文化財保持者(総合認定)「琉球舞踊」歌三線保持者
公立大学法人沖縄県立芸術大学教授
沖縄県高校生郷土芸能ソロコンテスト実行委員会委員
1973年(昭和48年)沖縄県沖縄市出身。
小学校5年生より三線を習い始める。1996年に沖縄県立芸術大学卒業。98年に同大学院卒業。琉球新報社主催琉球古典芸能コンクール最高賞を大学3年次に受賞する。2000年より同大学非常勤講師、2012年准教授を経て、2020に教授となる。近年は、琉球古典音楽の演奏表現空間について研究。2019年「一般社団法人琉球伝統芸能デザイン研究室」を設立。その一環として取り組んだ琉球伝統芸能「美の世界」「琉球の美」シリーズでは、2020年度グッドデザイン賞を受賞している。
現在は、沖縄県立芸術大学教授を務める傍ら、琉球古典音楽湛水流保存会師範、琉球古典音楽野村流音楽協会師範、沖縄県指定無形文化財「沖縄伝統音楽湛水流」保持者、一般社団法人琉球伝統芸能デザイン研究室代表理事、首里城破損瓦利活用アイデアによる「Una-」(御庭)プロジェクト実行委員長として、数多く活動を行っている。
プロフィール
山城園代(やましろ そのよ)
沖縄県立南風原高等学校教諭
沖縄県高等学校文化連盟郷土芸能専門部 専門委員
1975年(昭和50年)沖縄県南風原町出身。
伝統芸能が盛んな地域で育ち、小学校2年生から琉球舞踊を習い始める。1998年に沖縄県立芸術大学卒業。2019年、沖縄タイムス社主催沖縄タイムス芸術選賞琉球古典舞踊部門にて大賞を受賞。琉球舞踊の他にも琉球古典音楽(歌三線/太鼓)の受賞歴をもつ。
2001年より沖縄県立南風原高等学校の郷土文化コース教諭として在籍し数多くの生徒を担当し、2006年には全国高等学校総合文化祭(郷土芸能部門)において「歓待の舞」が優秀賞・文化庁長官賞を受賞する。また2018年から昨年まで、沖縄県高等学校文化連盟郷土芸能専門部の専門委員長として沖縄県高校生郷土芸能ソロコンテストの企画・運営を務める。
現在は、沖縄県立南風原高等学校の教諭として多くの生徒の教育に携わる傍ら、琉球舞踊輝和乃会師範、琉球古典音楽野村流保存会師範、琉球舞踊実演家として国立劇場おきなわ主催公演に出演するなど多岐にわたる活動を行っている。