2023.05.30 Tue
※受講生募集は終了しました(2023年6月24日更新)
沖縄アーツカウンシルでは、これからの時代の文化芸術の担い手を発掘、育成することを目的とした「オキナワ担い手未来」に取り組んでいきます。
令和5年度は次代の担い手を対象に、それぞれの活動の推進力強化や創造活動の課題解決に役立つノウハウを文化芸術支援等の専門家による講座から学ぶとともに、その学びを生かして受講生各自の課題解決戦略を考え、提案していく、沖縄文化芸術の未来を担う人材を育成するプログラムとして実施します。
プロジェクトを行うということは、関係性を生み出し、新たな刺激を与え、これからの流れをつくり出すことです。本プログラムでは、すでにクリエイティブな仕事や活動をしている方、まちづくりやプロジェクトを実施したい方、プロジェクトを一から作ってみたい方に向け、実践者を培う“場”としていきます。
これからの文化芸術を創っていきたい意欲溢れる方々、奮ってご応募ください。
※応募手続き等については、下部までスクロールしてください。
【実施期間】
2023年7月22日(土)-11月11日(土)隔週土曜14:00~17:00
【募集人員】
10名程度(全9回受講可能な方)
※審査により選考された方が本プログラムを受講できます。
※審査の結果により受講確定者の人数は前後します。
【応募対象】
文化芸術領域において活動経験のある制作者、研究者、プロデューサー、キュレーター、セルフマネージメントのアーティスト・表現者、及び芸術団体(文化芸支援団体含む)・アートNPOのコーディネーター、アートマネージャー、パブリック・リレーションやマネジメントを学ぶ学生など。(分野は問いません)
※性別・年齢は問いません。
※沖縄県在住もしくは県内を拠点に活動されている方に限ります。
※未成年者は、別途保護者から本プログラムへの参加許可をいただく必要があります。
【プログラムの流れ】
沖縄アーツカウンシルがプログラム全体のファシリテーターとして、全9回の講座を行います。各講座で講師を招き、社会における文化芸術の価値の形成や、事業運営・組織構築のためのノウハウを、講義+ワークショップの形式で学びます。最終回では、受講者によるアーツプロジェクトプランの報告会を、ゲスト講師の講評を交えて行います。
【応募資格】
① 事業の趣旨を理解し、研究意識及び受講意欲を有する方で、次の全てに該当すること。
② 自らの活動の改善に向けて、課題解決策を立案し、具体的な取組を行う意思があること。
③ 文化芸術創造環境の発展に貢献する意欲があること。
④ 各講座及び最終報告会に出席し、講師及び他の受講生と積極的に交流や議論ができること。※1
⑤ 課題レポート作成と提出が可能なこと。※2
※1 選考にあたっては全9 回受講可能な方を優先します。
※2 後日、編集作業を経て、公開型の報告書に掲載予定です。
【受講料・場所等】
1.受講料:無料
2.場所:沖縄県立図書館 3階ホール(住所:沖縄県那覇市泉崎1-20-1 3階)ほか、那覇市内会場
3.その他:出席やレポート提出に対する報酬、交通費等の支給はありません。受講生が作成したレポート等成果物及び各回の講座の様子等は再編集を施してウェブサイト等で公開する予定です。予めご了承ください。
[Chapter.1] | 2023年7月22日(土)14:00~17:00 |
タイトル: | 「文化芸術の価値とは何か」 |
概 要: | 「なぜ文化芸術は必要なのか」、世界各国で様々なアーツプロジェクトが展開されている。それらの取り組み事例を交え多角的に読み解きながらその特徴や課題について学んでいく。文化芸術の価値について、ワークショップを交え議論する。 |
講 師:
中村 美亜 Mia Nakamura (九州大学大学院芸術工学研究院教授)
九州大学大学院芸術工学研究院教授。専門は芸術社会学(文化政策、アートマネジメント、アートとケア)。芸術活動が人や社会に変化をもたらすプロセスや仕組みに関する実践・学際研究を行なっている。訳書に『文化芸術の価値とは何か―個人や社会にもたらす変化とその評価』(水曜社、2022年)、編著に『文化事業の評価ハンドブック―新たな価値を社会にひらく』(水曜社、2021年)、『ソーシャルアートラボ―地域と社会をひらく』(水曜社、2018年)、単著に『音楽をひらく—アート・ケア・文化のトリロジー』(水声社、2013年)など。日本文化政策学会、アートミーツケア学会理事。
[Chapter.2] | 2023年8月5日(土)14:00~17:00 |
タイトル: | 「自己組織化できるチーム作りを考える」 |
概 要: | これまでの組織運営から得た「会社は仲良しチームじゃないと、最高の成果は出ない」という結論を軸に、「いいチームの作りかた」について具体的な施策も交えて紹介。その後チームビルディングのワークショップを実施し、コミュニケーションのコツや難しさを体感する。 |
講 師:
橋本 正徳 Masanori Hashimoto (株式会社ヌーラボ代表取締役)
1976年福岡県生まれ。福岡県立早良高等学校を卒業後上京し、飲食業に携わる。劇団主催や、クラブミュージックのライブ演奏なども経験。1998年、福岡に戻り、父親の家業である建築業に携わる。2001年、プログラマーに転身。2004年、福岡にて株式会社ヌーラボを設立し、代表取締役に就任。現在「”このチームで一緒に仕事できてよかった”を世界中に生み出していく。」ために、Backlog、Cacoo、Typetalk、Nulab Passを開発・運営中。また、福岡本社のほか東京、京都、シンガポール、ニューヨーク、アムステルダムに拠点を持ち、世界展開に向けてコツコツ積み上げ中。
[Chapter.3] | 2023年8月19日(土)14:00~17:00 |
タイトル: | 「『地域芸能』から考える地域の未来」 |
概 要: | 人々と直に対話し、人々との協働と創造を通して、学問を公共的なものへと開こうとする学術実践が人文学の様々な領域で活発になっている。地域社会と研究者が地域の無形文化遺産の継承をめぐって「共に」考え、実践を行なった活動を事例に、専門家と住民による協働的な実践の可能性と課題について、パブリック・ヒューマニティーズの視点から考える。 |
講 師:
呉屋 淳子 Junko Goya (沖縄県立芸術大学 准教授)
1978年生まれ。沖縄県立芸術大学音楽学部准教授。専門は文化人類学。民俗芸能を創造する「場」としての学校に着目し、朝鮮半島、南西諸島、そして東北地方において調査研究に従事している。近年は、地域のなかで育まれてきた音楽や芸能を「今を生きる人々」がどのように未来につなげていきたいかを、地域の人びとや行政、学校の関係者と共に考え、語り合い、学び合うためのプロジェクトの企画・運営を行っている。著書『「学校芸能」の民族誌―創造される八重山芸能』(森話社)、共著『震災後の地域文化と被災地の民俗誌』(新泉社)、『沖縄芸能のダイナミズム―創造・表象・越境』(七月社)などがある。
[Chapter.4] | 2023年9月2日(土)14:00~17:00 |
タイトル: | 「地域のコミュニケーションをデザインする」 |
概 要: | 文化や芸術は、ある土地やまちの人々のなかに、いかにして固有な文化的価値を形成するのか。その土地ならではの次世代の地域文化を形成するプロジェクトについて、さまざまな事例をもとに考えていく。 |
講 師:
紫牟田 伸子 Nobuko Shimuta(編集家 / プロジェクトエディター / デザインプロデューサー)
美術出版社、日本デザインセンターを経て、2011年に個人事務所設立。「ものごとの編集」を軸に企業や社会・地域に適切に作用するデザインを目指し、地域や企業の商品開発、ブランディング、コミュニケーション戦略などに携わる。2017年より、株式会社Future Research Institute代表取締役社長。
主な著書に『カラー版:日本デザイン史』(共著/美術出版社/2003)、『シビックプライド:都市のコミュニケーションをデザインする』『シビックプライド2:都市と市民のかかわりをデザインする』(共同監修/宣伝会議/2008、2015)、『編集学:つなげる思考・発見の技法』(単著/幻冬舎/2014)『シビックエコノミー:私たちが小さな経済を生み出す方法』(編著/フィルムアート社/2016)など。武蔵野美術大学、桑沢デザイン研究所、名古屋芸術大学、女子美術大学、相模女子大学非常勤講師。
[Chapter.5] | 2023年9月16日(土)14:00~17:00 |
タイトル: | 「文化芸術に事業性を持たせるために」 |
概 要: | クラウドファンディングやICOといった新たな資金調達の手法を、芸術活動の資金調達としてどう活用するか。そして、芸術活動に事業性を持たせ継続性を高めるためにはどういった発想が必要となるかについて学ぶ。 |
講 師:
小田嶋 Alex 太輔 Taisuke Alex Odajima (EDGEof INNOVATION LLC, CEO)
ビジネスインキュベーションのスペシャリストとして、数多くのスタートアップ立ち上げや企業の新規事業開発に携わる。2018年に設立したイノベーション拠点のEDGEofでは、2年間で世界50ヶ国以上から1万5千人を超える来場者を迎え、数多くのイノベーティブなプロジェクトを展開。コロナにより物理的拠点を閉じた現在も、企業とスタートアップのコラボレーション支援を行う傍ら、日本と海外のイノベーションエコシステムを繋ぐ様々な活動を手掛ける。SaaSなどのWEBサービス全般はもちろん、ゲームなどのエンターテイメント、VR/ARを中心としたメタバース関連技術、不動産テックやフードテックに関して、特に知見を持つ。J-Startup推薦委員、Shibuya Startup Supportグローバルアンバサダー、French Tech Tokyoボードメンバー、German Entrepreneurship 日本代表など。
[Chapter.6] | 2023年9月30日(土)14:00~17:00 |
タイトル: | 「オルタナティブスペースの運営と取り組み」 |
概 要: | 取り組み内容も実験的で先鋭的な表現のインキュベーション機能を担っているといえる「オルタナティブスペース」。沖縄で長年取り組んできたスペース運営やその活動記録をもとに「hubとなる場所」を考えていく。 |
講 師:
阪田 清子 Kiyoko Sakata (美術家 / 沖縄県立芸術大学美術工芸学部准教授)
1972年新潟県生まれ、沖縄県在住。美術家。沖縄県立芸術大学美術工芸学部准教授。「不確かな⽴ち位置の集合体」をテーマに、家具や⽇⽤品・⾃然物などを素材として⽤い、⽇常を問いただすインスタレーション作品を発表。近年の主な展覧会に、「Sugar and Salt」SoolSool Center(2021/韓国)、「ゆきかよう舟」ホテル アンテルーム那覇 GALLERY 9.5 NAHA(2020/沖縄)、「Present Passing: South by Southeast」Osage Gallery(2019/香港)、「新・今日の作家展2018―定点なき視点」横浜市民ギャラリー(2018/横浜)、「水と土の芸術祭」ゆいぽーと(2018/新潟)、など。
[Chapter.7] | 2023年10月14日(土)14:00~17:00 |
タイトル: | 「デザインとはどういった術なのか」 |
概 要: | デザインの考え方や手法を活用して、課題の解決策を見いだす「デザイン思考」。しかし、現実にそんな特効薬のような事例は滅多にない。実践と結びつけ、“今”と“これから”に必要な「デザイン」を学ぶ。 |
講 師:
内間 安彦 Yasuhiko Uchima (アートディレクター / グラフィックデザイナー)
沖縄県出身。東京造形大学造形学部デザイン学科卒業。TVCM、R-CM、新聞広告、ポスター、パッケージ、WEBデザインなど広告の仕事の傍ら「廃品」を素材にした立体、平面、映像、インスタレーション作品を制作。デザインと広告とアートの間を行き来しつつ、それぞれの関係性を模索しながら、その「間」をつなぐ作業を続けています。デザインUNIT「間Creartive Inc」代表 /「廃品回生計画」主宰 株式会社サン・エージェンシー クリエイティブスーパーバイザー / 沖展デザイン部門会員 / 公益社団法人 日本グラフィックデザイナー協会 JAGDA 沖縄地区 代表幹事
写真:Wataru Ochiro(camenokostudio)
[Chapter.8] | 2023年10月28日(土)14:00~17:00 |
タイトル: | 「アートプロジェクトのディレクションと運営」 |
概 要: | アーティストや地域の人々と協働し、京都府域のまち等を舞台にアートプロジェクトを展開してきたALTERNATIVE KYOTOの取り組みを例に、持続可能なアートプロジェクトのこれからの在り方や、運営体制の仕組みづくりについて考える。 |
講 師:
八巻 真哉 Shinya Yamaki(アートディレクター / 沖縄アーツカウンシルプログラムオフィサー)
2022年より沖縄アーツカウンシルのプログラムオフィサーとして従事。 前職では京都府文化スポーツ部文化スポーツ芸術課に所属し、地域文化振興担当として、京都府域展開アートプロジェクト事業や京都府地域文化創造促進事業等のプログラムディレクターを務める。京都府地域文化創造促進事業では、文化活動を支援する専門人材(地域アートマネージャー)を京都府の広域振興局に配置し、それぞれの地域で文化活動を支援する体制を作っていった。
[Chapter.9] | 2023年11月11日(土)14:00~17:00 |
タイトル: | 「報告会及び講評会」 |
概 要: | 7月より隔週で全8回、豪華講師陣による講座・ワークショップの受講を経る中で、様々な学びを得ながら自身が今後取り組んでいきたいアーツプロジェクトの計画をしてきた。最終回では受講者によるアーツプロジェクトプランの報告会をゲスト講師の講評も交え実施する。 |
講 師:
嶋田 洋平 Yohei Shimada (株式会社 らいおん建築事務所 代表取締役)
1976年生まれ。株式会社みかんぐみ勤務を経て、2008年らいおん建築事務所を設立。建築設計やリノベーションに加え、全国の様々な都市地域でエリア再生事業やリノベーションまちづくりを行なっている。
主な実績として、小倉魚町のエリア再生の実践、和歌山市ぶらくり丁周辺のエリア再生ロプロデュース、福島県国見町藤田駅周辺エリアの再生、島田市本通エリアの再生、泉佐野市さの町場の再生、下関市リノベーションまちづくり、など。
主な受賞歴として北九州市小倉魚町でリノベーションまちづくりの実践によって「国土交通大臣賞 」「日本建築学会賞教育賞」「都市住宅学会業績賞」。日経アーキテクチュア「アーキテクト・オブ・ザ・イヤー2017」第2位に選定。
主な著書に『ほしい暮らしは自分でつくるぼくらのリノベーションまちづくり』(日経BP社)。
【応募書類】
1. 顔写真
2. 応募用紙
応募用紙(Wordデータ)に以下の応募要項を記入ください。 ※1
・氏名、年齢、現住所、Eメールアドレス、連絡先電話番号、現職・肩書、学歴、職歴、免許・資格等の個人情報 ※2
・ ①受講動機(500~800字程度)※3
自らの活動について、現時点で感じている課題・問題意識を踏まえながら本講座の受講動機を記述してください。
・②企画提案書(500~800字程度)※3
ご自身が将来実現したい企画を記した提案書をご提示ください。
本講座での実現にこだわらず、近い将来の実現を目指すものでも構いません。多くの人々の心に響くユニークで実現性の高い提案を期待します。
※1 手書きは不可とします。
※2 応募の際に受領した個人情報については、公益財団法人沖縄県文化振興会のプライバシーポリシーに基づいて本選考に必要な範囲内で沖縄アーツカウンシルが利用することを予めご了承ください。
※3 受講動機及び企画提案書は、受講の際に講座内で講師及び他の受講生と共有する機会がある旨を予めご了承ください。
【応募方法】
info-ninaite@okicul-pr.jp宛てに、応募書類及び顔写真のデータを添付のうえ、Eメールで応募してください。
※件名は「オキナワ担い手未来 応募」としてください。
※応募書類はPDFファイルを添付してください。
※顔写真は下記条件の画像ファイルを添付してください。
①ファイル形式:JPEG、TIFF、PNGのいずれか
②データ容量:2MB以下
※メール送信後、一週間以内に事務局から返信がない場合は、必ずご連絡ください。
【応募期間】
2023年6月5日(月)~ 6月23日(金)17:00まで
【選考方法】
沖縄アーツカウンシルプログラムオフィサーによる書類審査
【選考結果の通知】
選考結果は、採否にかかわらず2023年6月30日(金)頃までに、Eメールにて本人に通知します。なお、選考結果については電話等による問合せには応じません。
【お問い合わせ先】
公益財団法人沖縄県文化振興会
沖縄アーツカウンシル「オキナワ担い手未来」担当
TEL:098-987-0926
E-mail:info-ninaite@okicul-pr.jp
主催:公益財団法人沖縄県文化振興会 (沖縄県受託事業「令和5年度沖縄文化芸術の創造発信支援事業」)
※下記よりダウンロードできます。
・応募要項(pdf)
・応募用紙(word)
・応募用紙(pdf)
・チラシ(pdf)
・チラシおもて面(jpeg)
・チラシうら面(jpeg)