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2020.11.25 Wed

支援事業紹介:ジュニアジャズオーケストラによる 子どもの居場所づくり(一般社団法人 琉球フィルハーモニック)

活動がスタートして4年、ゆっくりと活動の輪が広がる

平成 28 年 10 月に始動した「ジュニアジャズオーケストラおきなわ那覇ウェスト」は、今年度で4年目を迎える。活動拠点である若狭公民館を中心として、那覇中学校区(若狭小学校、天妃小学校、曙小学校、那覇小学校、泊小学校)の小学生を対象に、週2回、練習会を行っている。

本事業の大きな特徴は、「子どもの居場所づくり」でありながらも、プロのミュージシャンから直接指導を受けることができることだ。ジュニアジャズオーケストラを、対象地区を定め地域密着で取り組んできたことで、OB がフェロー(ボランティア指導員)として関わるようになり、地域の行事や集まりなどにも参加できるようになった。過去4年間の地道な活動が、地域の皆さんに認知されつつあり、活動の輪がゆっくりと確実に広がっている。

「子どもの居場所づくり」としての目的を共有する

年2回、子どもの発達と子どもへの関わり方について学ぶ研修会を、講師やフェローを対象に実施している。子どもの居場所づくりとしての目的意識を共有するとともに、子どもたちを理解し個性をいかした活動につなげることを重視しているからだ。

今年度は、「“ 気になる子 ” “ 発達の凹凸 ”について知ろう」、「子どもたちを取り巻く環境(貧困など)」をテーマに研修会を実施した。子どもたちが抱えている不安や葛藤に気づいてあげたい、というのは常に講師が抱えている思いでもある。講師によって子どもたちとの関わり方はさまざまだが、子どもの「居心地の良さ」を一番に考えながら、より良い環境を整備するため日々努力している。

講師向けの研修会を実施

担当プログラムオフィサーのコメント

琉球フィルハーモニックの活動の良いところは、関係者がジュニアジャズオーケストラの活動目的を共有していること、また研修会を通して活動のふりかえりと学びをくり返し、しっかりと取り組みに反映しているところです。

本活動の維持継続のために、地域のまちづくり協議会に参加したり、地域の店舗などへ募金箱の設置協力を呼び掛けたりと、地域に積極的に関わりながら、ジュニアジャズを支える土台づくり
や資金造成の仕組みづくりにも努めています。

子どもたちは集大成を披露する発表会まで、1 年を通して5曲マスターしていきます。自信あふれる演奏ができるまでに成長していく過程は感動的で、今後も応援していきたい活動です。