OKINAWA ARTS COUNCIL

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2021.04.13 Tue

R2年度支援事業紹介:沖縄県内で活動する芸能実演家とスタッフの活動実態調査(一般社団法人 沖縄県芸能関連協議会)

沖縄の芸能・芸術団体を守る

 沖縄県芸能関連協議会(沖芸連)は、沖縄県内の芸能・芸術文化関連団体(個人)をつなぐ中間支援団体である。24の加盟団体と個人会員約800 名で構成され、県内外の多様な芸能文化の交流と協力・連携を図り、社会的・経済的地位の向上を目指し活動している。
 現在、芸能実演家やスタッフのほとんどが極めて不安定な経済基盤の下で活動しており、そのことに関しては組踊300周年記念事業のシンポジウムでも、各世代から共通の問題として提起された。この問題は社会に共有されず、実効的な施策への議論が喚起されないという現状がある。そのため本事業では実演家などの経済的実態の可視化によって、行政及び民間に広く共有を図るためアンケート調査を実施する。


アンケートの作成・実施・分析

 沖芸連は前年度、コロナウイルス感染拡大防止に向けた公演・イベント等中止による芸能活動への影響について、芸能関係者を対象とした緊急アンケートを実施している。実演家の非正規雇用の割合や専業率、イベント自粛等による減収額の平均、男女別の減収見込み等を調査した結果、関係者のひっ迫した状況が明らかとなり、5月に沖縄県へ緊急提言書を提出した。その後、収束の見通しが立たないコロナ禍の中で、本事業ではさらに踏み込んだアンケートを行う。専門家へのインタビューや協議を重ねて作成されたアンケートは、県内の芸能関係者及びスタッフへ向けて1000 部を郵送する。加えてWEB サイト上でも公開し、集計を行う。分析結果から明らかになる課題を見極め、沖縄県の文化政策や文化支援の具体的な実現につなげられるように、沖芸連の活動は続く。

沖芸連の会員

担当プログラムオフィサーのコメント

沖芸連は沖縄の芸術文化団体をつなぐ重要な中間組織です。文化庁「文化芸術活動の継続支援事業」の窓口やその相談会、勉強会を開催し主催する芸能公演「沖芸連の日」は、出演者の方々の琉球芸能を受け継いでいくという強い想いが伝わります。沖芸連メンバーとともに沖縄の芸能と芸能実演家のために日々活動しています。沖芸連にどうぞご参加ください。