2024.11.05 Tue
沖縄アーツカウンシルでは、これからの時代の文化芸術の担い手を発掘、育成することを目的とした「オキナワ担い手未来-アーツプロジェクトを実践する人たちを育てる-」(※1)を2023年度より開始しました。
2023年度は全9回のプログラムを実施しました。公募により集まった受講者は、講義やワークショップを通じて得た学びを自身の取り組みや興味・関心へとつなげ、最終回にてアーツプロジェクトのプランを発表しました。
2年目となる2024年度は、受講者のプランをブラッシュアップし、アーツプロジェクトを実践していきます。取り組みのテーマとして「地域との出会いと交流を実践する」を掲げ、那覇市内にある太平通り商店街を舞台にアーツプロジェクトを実践し、アートによる開かれた学びの可能性を示し、多角的かつ総合的なマネジメントの技法を実践的に身につけていきます。
※1 令和5年度は次代の担い手を対象に、それぞれの活動の推進力強化や創造活動の課題解決に役立つノウハウを文化芸術支援等の専門家による講座から学ぶとともに、その学びを生かして受講生各自の課題解決戦略を考え、提案していく、沖縄文化芸術の未来を担う人材を育成するプログラムとして実施しました。>>令和5年度実施内容の詳細は右記ページをご覧ください。https://www.okicul-pr.jp/oac/topics/ninaite-bosyu/
●実施スケジュール
●活動メンバー
2023度に実施されたプログラム受講者のうち4名
●活動場所
那覇市太平通り商店街
*商店街のなかにあるスペース「Art Oasis」(住所:那覇市壺屋1-1-1 2F)を拠点として活動します。
●取り組み内容
4つのテーマを軸に取り組みを展開していきます。
テーマ①|オアシスはつくれるのか
那覇市太平通り商店街のなかにあるスペース「Art Oasis」をフィールドに、アーティスト・イン・レジデンスやシェアアトリエなど場所の可能性を探ります。
実施内容:「太平通りフィールドワーク」「アーティスト・イン・レジデンス勉強会」など
テーマ②|激動、変遷、これから
戦後激動の時代からさまざまな変遷を経て今に至る太平通り商店街のことを、「ガーブ川」「水上店舗」といったキーワードをアーティストとの協働によって見つめ、これから先の未来を考えます。
実施内容:「協同アーティストのリサーチ」、「アーティストとの協働による滞在制作の内容検討・実施」など
テーマ③|太平通り地域史マッピング
太平通り商店街にフォーカスし、地域に堆積してきた時間や歴史の一端を地域の人たちにヒアリングして、その内容を地図や写真とあわせて可視化する形でのアウトプットを目指します。土地に根ざした人たちの言葉によって、時間と人間関係の双方のレベルで文脈を形成します。
実施内容:「地域の人たちへのヒアリング」「地域史マッピング」など
テーマ④|つながるステージ
沖縄で活動する演劇団体やパフォーマーが、太平通り商店街で即興劇やストリートパフォーマンスを実施します。精神疾患を持つ人たちも共演し、地域の物語やメンタルヘルスをテーマにした演劇を通じて、観客に「気づき」の体験を提供します。パフォーマンス終了後には交流イベントとして、観客と出演者が自由に会話できる交流タイムを設け、メンタルヘルスや「つながり」について気軽に話し合える場を提供します。
実施内容:「俳優・パフォーマーとの地域リサーチ」「商店街での即興劇・パフォーマンスの実施」「交流の場づくり」など
各取り組みの詳しい内容やイベント情報は、活動メンバーが運用するInstagramで発信していきます。
今後の展開にご注目ください。
〈本ページに関するお問い合わせ〉
公益財団法人沖縄県文化振興会
沖縄アーツカウンシル「オキナワ担い手未来」担当
TEL:098-987-0926
E-mail:info-ninaite@okicul-pr.jp