2024.09.24 Tue
沖縄アーツカウンシルでは、これからの時代の文化芸術の担い手を発掘、育成することを目的とした「オキナワ担い手未来」を2023年度より開始しました。
2023年度は那覇市内で沖縄文化芸術の未来を担う人材を育成するプログラム(全9回)を実施。2024年度は対象を八重山地域にも広げ実施します。
次代の担い手を対象に、それぞれの活動の推進力強化や創造活動の課題解決に役立つノウハウを、文化芸術に関わる専門家による講座から学び、その学びを生かして受講生各自の課題解決戦略を考え、提案していく、沖縄文化芸術の未来を担う人材を育成するプログラムを開催します。
プロジェクトを行うということは、関係性を生み出し、新たな刺激を与え、これからの流れをつくり出すことです。本事業では、すでにクリエイティブな仕事や活動をしている方、まちづくりやプロジェクトを実施したい方、プロジェクトを一から作ってみたい方に向け、実践者を培う“場”としていきます。
これからの文化芸術を創っていきたい意欲溢れる方々、奮ってご応募ください。
◆実施期間
2024年11月23日(土)-11月24日
◆募集人員
10名程度(2日間受講可能な方)
※審査により選考された方が本プログラムを受講できます。
※審査の結果により受講確定者の人数は前後します。
◆応募対象
文化芸術全般に興味がある方。現代における芸術の在り方や活用に関心がある方。
アートで地域を盛り上げたい方。
※性別・年齢は問いません。
※八重山群島在住もしくは八重山群島を拠点に活動されている方に限ります。
※未成年者は、保護者から本プログラムへの参加許可をいただく必要があります。応募用紙に保護者の氏名及びお電話番号を記入してください。
◆プログラムの流れ
沖縄アーツカウンシルがプログラム全体のファシリテーターとして、2日間の集中講座を行います。各回で講師を招き、社会における文化芸術の価値の形成や、地域のなかでアートプロジェクトを展開するためのノウハウを、講義・ワークショップ・フィールドワークを交えた実践形式で学びます。最終日には、受講者によるアーツプロジェクトプランの報告会を、講師の講評を交えて行います。
◆応募資格
① 事業の趣旨を理解し、研究意識及び受講意欲を有する方で、次の全てに該当すること。
② 自らの活動の改善に向けて、課題解決策を立案し、具体的な取組を行う意思があること。
③ 文化芸術創造環境の発展に貢献する意欲があること。
④ 各講座に出席し、講師及び他の受講者と積極的に交流や議論ができること。
◆受講料・場所等
1.受講料:無料
2.場所:まちなか交流館ゆんたく家(沖縄県石垣市大川203)
◆各講座の内容 | |
CHAPTER.1 | |
日 時: | 2024年11月23日(土)13:00~15:30 |
タイトル: | 文化芸術の価値とは何か |
概 要: | 「なぜ文化芸術は必要なのか」、世界各国で様々なアーツプロジェクトが展開されていますが、それらの取り組み事例を交え多角的に読み解きながらその特徴や課題について学んでいきます。文化芸術の価値について、ワークショップを交え議論します。 |
講 師: |
中村 美亜 Mia Nakamura (九州大学大学院芸術工学研究院教授) 専門は文化政策・アートマネジメント研究。芸術が人や社会に変化をもたらすプロセスや仕組みに関する研究、またそれを踏まえたケア、社会包摂、評価に関する研究を学際的・実践的に行なっている。訳書に『文化芸術の価値とは何か―個人や社会にもたらす変化とその評価』(水曜社、2022年)、編著に『文化事業の評価ハンドブック―新たな価値を社会にひらく』(水曜社、2021年)、『ソーシャルアートラボ―地域と社会をひらく』(水曜社、2018年)、単著に『音楽をひらく—アート・ケア・文化のトリロジー』(水声社、2013年)など。日本文化政策学会、アートミーツケア学会理事。日本評価学会認定評価士。 |
CHAPTER.2 | |
日 時: | 2024年11月23日(土)16:00~17:30 |
タイトル: | アートプロジェクトのディレクションと運営 |
概 要: | アーティストや地域の人々と協働し、京都府域のまち等を舞台にアートプロジェクトを展開してきたALTERNATIVE KYOTOの取り組みを例に、持続可能なアートプロジェクトのこれからの在り方や、運営体制の仕組みづくりについて考えます。 |
講 師: |
八巻 真哉 Shinya Yamaki (アートディレクター/キュレーター) インディペンデントでアートディレクションやキュレーションを行う。前職では京都府文化スポーツ部文化スポーツ芸術課に所属し、地域文化振興担当として、京都府域展開アートプロジェクト事業や京都府地域文化創造促進事業などのプログラムディレクターを務める。京都府域展開アートプロジェクト事業では、地域文化と先端技術を組み合せたデジタルアートによる空間演出や、地域文化資源発信型のアーティスト・イン・レジデンスを活用した現代アート作品展示を通じて、地域の文化資源の魅力を引き立て、国内外へ発信した。 |
CHAPTER.3 | |
日 時: | 2024年11月24日(日)10:00~12:00 |
タイトル: | 思いをオファーしてみる |
概 要: | 社会課題は地域の未来を左右するからこそ、みんなで考え、取り組む必然性があります。ただ、社会課題は人によって取り掛かる優先順位が異なり、また、あなたが気づけていない課題もあるでしょう。そこで試しに、講座前半での武田の活動紹介を踏まえ、あなたの思う石垣島の社会課題に対処するためのオファーを武田にください。もちろん嘘/演劇として、です。そこでのやり取りは参加者個々が抱く石垣島の価値や豊かさに、どうアートで関与できるのかのアイディアそのものです。演劇で遊びながら、軽やかに社会課題を共有してみましょう。 |
講 師: |
武田 力 Riki Takeda(演出家/民俗芸能アーカイバー) 大学の教育学科を卒業後、幼稚園勤務を経て、演劇を始める。劇場の外で多くの演出を手掛け、「警察からの説教」「たこ焼き」「小学校の教科書」など日常の物事を用い、この社会を観客と一緒に思索する作品を展開する。また、滋賀県朽木古屋の六斎念仏踊りや福岡県八女市の八女茶山唄など、山間集落での暮らしに脈々と継がれてきた民俗芸能の復活や継承に携わる。「ソトモノ」として民俗芸能の現代的価値を見出し、アートを用いてどう後世へと繋げるかを現地と協働しながら展開している。近年は東京都現代美術館で展示を行うなど、活動は多岐にわたる。横浜市芸術文化振興財団2016, 17年度フェロー。2019年度国際交流基金アジアフェロー。 |
Chapter.4 | |
日 時: | 2024年11月24日(日)13:00~16:30 |
タイトル: | 新たな目線で街を見つめる(フィールドワーク) |
概 要: | アーティストとともに石垣市内のまちなかをフィールドワークし、アートプロジェクトや作品プランを組み立てていくためのヒントやまちの課題、新たな魅力に対して視野を広げ、参加者同士の意見交換を行います。 |
講 師: |
石川 竜一 Ryuichi Ishikawa(写真家) 沖縄国際大学社会文化学科卒業。在学中に写真と出会う。 2014年に沖縄の人々や身近な環境で撮影したスナップを纏めた『okinawan portraits 2010-2012』『絶景のポリフォニー』を発表し、木村伊兵衛賞、日本写真協会新人賞、沖縄タイムス芸術選奨奨励賞を受賞。日常のスナップやポートレイトを中心に現代の矛盾と混沌に向き合いつつも、そこから光を探るような作品を発表し、活動の場を日本国内外に広げ、その内容もビデオ作品や他ジャンルのアーティストとの共作、ミュージシャンとのセッションなど多岐にわたる。 |
Chapter.5 | |
日 時: | 2024年11月24日(日)17:00~18:00 |
タイトル: | 地域に根ざした文化・芸術活動の可能性(報告会及び振り返りディスカッション) |
概 要: | 2日間の講座・ワークショップ・フィールドワークなどさまざまな学びを得ながら、自身が今後取り組んでいきたいアートプロジェクトの構想を練ってきました。最終回では、受講者によるアートプロジェクトプランの構想に関する報告と、本講座の振り返りディスカッションを講師を交えて行います。 |
講 師: 石川 竜一(写真家)/武田 力(演出家/民俗芸能アーカイバー) |
◆応募書類
1. 顔写真
2. 応募用紙
応募用紙(Wordデータ)に以下の応募要項を記入ください。 ※1
・氏名、年齢、現住所、Eメールアドレス、連絡可能な電話番号、現職・肩書、学歴、職歴、免許・資格等の個人情報 ※2
・受講動機(500~800字程度)※3
自らの活動について、現時点で感じている課題・問題意識を踏まえながら本講座の受講動機を記述してください。
※1 手書きは不可とします。
※2 応募の際に受領した個人情報については、公益財団法人沖縄県文化振興会のプライバシーポリシーに基づいて本選考に必要な範囲内で沖縄アーツカウンシルが利用することを予めご了承ください。
※3 受講動機は、受講の際に講座内で講師及び他の受講生と共有する機会がある旨を予めご了承ください。
◆応募方法
info-ninaite@okicul-pr.jp宛てに、応募書類及び顔写真のデータを添付のうえ、Eメールで応募してください。
※件名は「オキナワ担い手未来_石垣 応募」としてください。
※応募書類はPDFファイルを添付してください。
※顔写真は下記条件の画像ファイルを添付してください。
①ファイル形式:JPEG、TIFF、PNGのいずれか
②データ容量:2MB以下
※メール送信後、一週間以内に事務局から返信がない場合は、必ずご連絡ください。
◆応募期間
2024年9月24日(火) ~ 11月4日(月) 17:00まで
◆選考方法
沖縄アーツカウンシルプログラムオフィサーによる書類審査
◆選考結果の通知
選考結果は、採否にかかわらず2024年11月8日(金)頃までに、Eメールにてご本人に通知します。なお、選考結果に関する問合せには応じかねます。ご了承ください。
【お問い合わせ先】
公益財団法人沖縄県文化振興会
沖縄アーツカウンシル「オキナワ担い手未来」担当
TEL:098-987-0926
E-mail:info-ninaite@okicul-pr.jp
主催:公益財団法人沖縄県文化振興会 (沖縄県受託事業「令和6年度沖縄文化芸術の創造発信支援事業」)
※下記よりダウンロードできます。
・応募要項(pdf)
・応募用紙(word)
・応募用紙(pdf)
・チラシ(pdf)
・チラシおもて面(jpeg)
・チラシうら面(jpeg)