第44回 沖縄県芸術文化祭 舞台部門
本貫花 玉城節子(重要無形文化財「琉球舞踊」(総合認定)保持者)
鳩間節 島袋君子(沖縄県指定重要無形文化財「沖縄伝統舞踊」保持者)
八重瀬の万才 赤嶺正一(重要無形文化財「組踊」保持者)
首里の下級武士である森川の子は生活が苦しく出稼ぎに出るが、運は味方してくれず、花売りに身をやつす。
十数年後、生活が楽になった妻子二人は、夫に会うため旅に出るが所在がつかめず途方に暮れる。
道中、辺野古で猿引きに会い、猿の舞で旅の疲れを癒やす。
次に薪木取りと出会い所在を聞くが、以前面識はあるが今は分からず、しかし塩屋田港に行けば手がかりがつかめるかもと諭され田港へ…。
ついに花売りの夫と再会を果たし、子のために妻に説得されて、親子は首里へとのぼるのであった。
<配役>
・森川の子 糸満盛幸(組踊伝承者)
・乙樽 玉城敦子(歌劇伝承者)
・鶴松 宇良佳祐
・薪木取 島袋光尋(重要無形文化財「組踊」保持者)
・猿引 金城清一(重要無形文化財「組踊」保持者)
・猿 加島未希
所は中城の伊舎堂。首里の里之子が景色を眺めながら野原を散策している所に、花を摘みにと村一番の美女ウサ小が偶然姿を現わす。二人は互いに惹かれ合い、心を許す迄になる。
しかしウサ小には親が決めた婚約者の阿兄小(太良)がいた。そのことを知った里之子は、もしその事が事実であれば、これまでの事は凡て忘れよう、お互いの為にも、と……。
だがどうしても諦めきれず、幾度となく人目を忍んでウサ小を見たさ逢いたさに中城の浜辺に通い続ける。
ウサ小も里之子のことが忘れられず、遂に婚約者の阿兄小を振り捨て、里之子の跡を追いかける。
中城の浜から二人はサバニに乗り、風の押すがままに何処へと旅立っていくのであった。
演技指導 / 春洋一(沖縄県指定無形文化財「琉球歌劇」保持者)
<配役>
・里之子 知念勝三 (琉球歌劇伝承者)
・太良 高宮城実人(琉球歌劇伝承者)
・父 春洋ー (沖縄県指定無形文化財「琉球歌劇」保持者)
・妹 立花愛希 (琉球歌劇伝承者)
・ウサ小 真栄田文子(沖縄県指定無形文化財「琉球歌劇」保持者)
・ナバー 宮里良子 (沖縄県指定無形文化財「琉球歌劇」保持者)
・美童 小林美奈子(琉球舞踊伝承者)
・美童 赤嶺啓子 (琉球歌劇伝承者)
・美童 上間朝子 (琉球歌劇伝承者)
<地謡>
・歌三線 西江喜春(組踊音楽三歌線保持者)「人間国宝」
・歌三線 上間宏敏(県指定無形文化財沖縄伝統音楽安冨祖流保持者)
・歌三線 上間仁志(琉球古典音楽安冨祖流教師)
・琴 上地律子(琉球箏曲興陽会琉球舞踊(琴)保持者)
・笛 宮城英夫(琉球古典音楽安冨祖流師範)
・胡弓 川平賀道(県指定無形文化財沖縄伝統音楽安冨祖流保持者)
・太鼓 大城常政(乾流太鼓段の会師範)
重要無形文化財保持者等公演では、公演鑑賞をより楽しんでいただくためのワークショップを実施します。ぜひ足をお運びください。
主催:公益財団法人沖縄県文化振興会
共催:沖縄県、公益財団法人九州文化協会、多良間村、多良間村教育委員会、伊平屋村、伊平屋村教育委員会