職員からのメッセージ|高井 賢太郎(プログラムオフィサー)

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Q1.どんな学生生活を過ごしましたか?

東京で大学を卒業後、沖縄県立芸術大学大学院に入学しました。
同時に国立劇場おきなわの組踊養成研修制度を受講していたため、学校が終わったら国立に直行するダブルスクール的な生活。
アルバイトは、コンテンツマーケティング会社で働き、その後、個人で仕事を受注し、稽古や学校の間の時間でコツコツ働いていました。

Q2.沖縄県文化振興会を選んだ理由を教えてください

学生時代から時給よりも仕事の内容や、目的を持って働ける仕事を優先していました。
自分のやりたい、働きたいを優先した仕事選びが大切だと思っています。

そんな中、アーツカウンシル主催の「地域と芸能のこれからを考える」というイベントに参加。古見のおばあちゃんのが涙ながらに「伝統を繋ぐ理由なんてわからない...言葉にはできないけどつなげたい」と話していたのが今でも忘れられません。

そのような瞬間に立ち会える、伝統や芸術を想う気持ちに寄り添えると思うとワクワクし、プログラムオフィサーになりたいなと思ったのがきっかけです。

Q3.現在の仕事内容を教えてください

ハンズオン支援や相談業務のほか、県内の文化芸術の活動状況を踏まえた助成制度の構築や紹介を行っています。
ざっくりいうと、採択団体と沖縄県との仲介役のようなものでしょうか。
補助金を適正に活用していただくために書類整理や経理関係の確認、事業の立ち合い、広報のお手伝いなど団体のサポートを行っています。

Q4.これまでに一番印象に残った仕事・エピソードを教えてください

仕事面ではまだあまり多くの事業に立ち会っていないため、私自身のことはあまりお話しできないのですが...私が仕事のことで悩んでいるとプログラムオフィサーの先輩が大丈夫?と話を聞いてくれました。

気にかけてくれるその気持ちがとても嬉しかったし、僕も一緒に働くパートナーを大切にできるプログラムオフィサーになりたいなと思いました。

また、事業者さんの活動がより良いものになるように考え尽くすプログラムオフィサーの姿はとてもカッコよく、ここで仕事できることを嬉しく思います。

Q5.仕事中、大切にしていることはなんですか?

「みんなにとって良い」を大切にしています。
芸術の活動をはじめ、私が取り組む琉球芸能は人にしかできない、人にしか伝わらない...そんな人ありきのものだからこそ、仕事も人を大切にしたい。
事業者さんはもちろん、一緒に働く人も関わっている人も。

どこかにしわ寄せのある事業、組織または、誰かが嫌な思いをして生まれてくるものって、それなり...。何一ついいことなんてないじゃないかって思います。
みんなにとって良い企画、組織になるよう...人を大切にしたいですね。

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Q6.あなたの専門知識が仕事で活きたと実感したことはありますか?具体的に教えてください

自分も実演活動を行っているからこそ、感じることや悩み、想いに共感できます。
また、伝統芸能に関してはもちろん、そのほかの芸術活動を実践的に行う人の気持ちがわかるという点では自分の経験が活かされていると感じます。

Q7.芸術活動は続けていますか?

続けています。基本的に、シフト制で芸術活動を続けやすいです。
また、職場の人はみんな芸術文化に理解があり、愛がある方々。
個人の活動も応援してくれる環境があります。

Q8.学生のみなさんへのメッセージをお願いします

今、あなたの学びたいことは、学べていますか?
大学は自分の意志で学ぶ場所。自分の学びたい、知りたいを追求し、充実した学生生活になるよう楽しんでください。

そして、1秒はみんな平等です。
あなたは目標を実現するための1秒を過ごしていますか?
みんな同じ1秒なら、自分の思い描く将来のために、1秒を、毎日を大切に!
人生は1回きりですから。

高井 賢太郎(たかい けんたろう)
公益財団法人 沖縄県文化振興会 文化芸術推進課
沖縄文化芸術を支える環境形成推進事業 プログラムオフィサー

1994年9月生まれ。神奈川県出身。
日本体育大学体育学部武道学科伝統芸能領域を卒業後、沖縄県立芸術大学大学院音楽芸術研究科舞台芸術専攻琉球舞踊組踊専修に入学。
現在はプログラムオフィサーとして働きながら、琉球芸能の実演活動も行っている。

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