平成27年度沖縄文化活性化・創造発信支援事業 特定提案事業における実績および成果報告

平成27年度沖縄文化活性化・創造発信支援事業 特定提案事業における実績および成果を公表します。

【特定提案事業】

沖縄文化の振興、仕組み・基盤づくりのために必要であり、かつ公益性の高いテーマの調査研究、普及啓発等の事業を特定し、その費用を補助する「特定提案事業」を実施しました。

参考:平成27年度沖縄文化活性化・創造発信支援事業 特定提案事業追加公募について

http://okicul-pr.jp/200_/240_/2015-09-03-10-45.html


 

【音楽を通じたアジアの青少年の文化交流事業】

事業者名:沖縄音楽創造機構(OMF) 

事業目的:

言語、音楽、身体表現、衣装等に多様な文化背景を有する青少年たちが、音楽交流を通じて、アジア・パシフィック地域の平和的共同体の基礎を築く担い手になることを目的とする。

事業内容:

1. アジアの青少年が集う国際音楽交流事業の組成に関する調査研究
2. 国際フォーラム開催に向けた県内体制の構築
3. 青少年を対象としたワークショップの開催

事業の成果:

(1)IFCM World Choral EXPO in Macau 2015派遣調査、シンガポール、マレーシア合唱事情調査を実施した。アジア諸国10か国とのネットワーク構築の契機となった
(2)沖縄少年少女合唱連名所14団体との連携基盤ができた
(3)2月6日、開南小学校にてワークショップを実施した。大学生を含む27名の参加があった

精算額:3,502,000円

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【沖縄における舞踊等、身体表現の普及啓発、活用に関する事業】

事業者名:Company Dream Art 

事業目的:

身体表現としてのダンスの理解が乏しい県内において、既に活躍する県内舞踊家も意識しつつ、ワークショップや勉強会等の交流、意見交換の場を通じて、今後の地域・社会との連携の仕方を学び、理解を深めるための方法を探る。

事業内容:

県内ダンサーへ向けたワークショップ
地域でのダンス活動及び他ジャンルとの融合の可能性を探る勉強会の開催
身体表現をテーマとしたワークショップの開催

事業の成果:

コンテンポラリーダンスという枠の無いダンスジャンルでのワークショップにより県内ダンサーへの意識改革のきっかけとなった。ダンサーだけでなくダンスにまつわる人々も巻き込んでの勉強会(問題の共有、意見交換)により今後の沖縄でのダンスの在り方を検討する機会となった。一般の方向けの身体表現としてのワークショップの開催により、人とのコミュニケーションの取り方等、今後社会においての身体表現の可能性を見出すことができた。 

精算額:1,260,000円

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【伝統芸能分野におけるアジア・太平洋地域形成事業】

事業者名:国立劇場おきなわ 

事業目的:

沖縄の芸能と沖縄の近隣国の東アジア・日本に伝承する芸能を比較調査し、アジアにおける類似性と独自性を明らかにするとともに、「アジア太平洋地域の芸能」として劇場公演で紹介し、広く県民の沖縄理解に役立てるとともに、継続して共同調査・研究にあたるネットワークを構築する。

事業内容:

中国(福州・北京)、韓国(ソウル・全州)において「楽器からのアプローチ」「芸能からのアプローチ(路地楽)」、及び『冊封琉球全図』をテーマに調査。

事業の成果:

(1)韓国、福州、中国の調査を通して、組織、人材とのネットワーク構築手掛かり
(2)県立芸術大学、県広報交流課など県内組織、人材の活用

精算額:1,198,000円

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【沖縄における演劇の新たな可能性に関する検討事業】

事業者名:一般社団法人おきなわ芸術文化の箱 

事業目的:

沖縄から地域を越え「平和」のメッセージを発信する演劇のあり方に関する検討、人材育成。

事業内容:

1.国際児童青少年演劇フェスティバルと連動した県外関係者招へい
2.地域発のパフォーミング・アーツの取組みに関するワークショップの開催
3.沖縄における演劇の新たな展開に向けた戦略の検討

事業の成果:

沖縄から地域を超えて平和を発信して行く活動のあり方について展開し、又、当事業を通して県内の演劇人の間の協働が一層高まると共に、演劇、芸術分野ではない、社会領域の関係者ともネットワークの構築が進んだ。

精算額:9,000,000円

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【東京五輪文化プログラムにおける沖縄文化の展開を探る事業】

事業者名:ブルームーンパートナーズ株式会社 

事業目的:

東京五輪文化プログラムにおける沖縄文化の役割と可能性を探るため、県外先行地域、及び芸術文化・観光・産業・教育等各機関とのネットワーク構築を図るとともに、沖縄県内の芸術文化事業におけるプロデュース人材育成及び確保のための基礎調査を行う。

事業内容:

1.現状および先行事例調査
2.検討会議
3.「東京五輪文化プログラムにおける沖縄文化の可能性」シンポジウムの開催

事業の成果:

沖縄における東京五輪文化プログラム展開に関する基礎調査として、以下を実施することが出来た。
1.東京五輪文化プログラムに対する国、文化庁の取り組みの把握
2.先進地及び文化関連事業(国民文化祭、東アジア文化都市等)開催都市における取り組み状況の把握
3.沖縄における五輪文化プログラムの認知度向上、期待感創出
4.沖縄での五輪文化プログラム展開に向けて想定される課題の抽出

精算額:2,571,000円

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【沖縄伝統芸能の国際的展開及び若手人材育成事業】

事業者名:シアター・クリエイト株式会社 

事業目的:

マネジメント人材が企画・運営に参加し、実務経験からノウハウを習得する。また、若手実演家、舞台スタッフとともに討議することで、沖縄の伝統芸能、文化の海外展開の戦略を策定しノウハウ等を共有化する

事業内容:

公演準備/海外モデル公演/県内事業者の海外公演に関する運営マニュアル作成および広報

事業の成果:

琉球芸能が海外公演をする上での課題が明らかになるとともに、舞台スタッフ、若手実演家等の県内舞台関係者と共有することができた。また、琉球芸能の普及啓発を図るための今後の方向性を導き出すとともに、取り組みの必要性および方向性についても共有することができた。

精算額:8,308,000円

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