理事長あいさつ

モノクロ腕組み.jpg

平成28年の年度初めに際し、理事長としてのメッセージを述べさせて頂きます。

 

当財団(公益財団法人沖縄県文化振興会)の設立は平成538日、そして公文書館の開館は平成781日であります。文化振興会は23年目、また公文書館も、昨年8月には開館20周年の節目を迎え、今年更に新たな歴史の1年目を刻んでいるわけであります。

 

私も理事長に就任して4年目、丸3年が経過しました。この3年間で、財団本部の産業支援センターへの移転、総務企画課から文化芸術推進課への課名変更、公文書館の指定管理5年の継続受託の実現、初のプロパー課長の誕生と班制の機構改革スタート、そして、昨年夏には、財団の職員総動員で議論を重ね「中・長期計画」を策定致しました。

 

中・長期計画で掲げた目標は、沖縄の復帰50周年にもあたる、平成34年「2022年」を目途に、財団組織の強化と拡充を図るべく、県と両輪となって文化行政・文化施策の更なる振興を押し進めることです。その間には2020年(平成32年)の東京オリンピック・パラリンピック、平成33年(2021年)には第7回の世界のウチナーンチュ大会もあります。そしてちょうど、平成353月は財団30周年の節目でもあります。

 

理事長就任以来掲げている、「情報発信力のある組織」「存在感のある財団」を目指した、文化振興会の新たな方向性実現に今年も頑張って参ります。そこで今年はその「中・長期計画」を今一度読み込み、基本設計から実施設計に移行した取り組みを目指していきたいと考えています。

 

何と言っても、今年は「第6回世界のウチナーンチュ大会」があります。海外に40万人いるとされている「世界のウチナーンチュ」の代表が一同に介する大会で、財団としては1030日の「エイサーエキスポ2016-大エイサー博覧会」を計画すると同時に、公文書館のデータを駆使した仮称「海外移民お出かけ展示会」を予定しているところです。それ以外にも、関連する連携連動事業として1023日「プレイベント!沖縄民謡ワールド唄会」1029日「伝統組踊と現代版組踊のスペシャル企画公演」などの多彩な取り組みを目下、計画中でございます。5年に一度の意義あるビッグイベントに職員一同が意味を見いだし、積極的に関わって行けたらと考えています。

 

また本年は「子どもの貧困問題対策」がクローズアップされている年でもあります。ある専門家からすると子ども達には3つの貧困が存在すると言います。

 

「1、経済的な貧困」「2、知識の貧困」「3、関係の貧困」

 

家庭の「経済的貧困」によって、基本的な学力や生活習慣を身につける機会が奪われるそれを「知識の貧困」と呼び、人格形成の大切な時期に与える影響は甚大だと言います。そして周囲に支えてくれる大人もなく、適切な行政支援も受けられない「関係の貧困」が更なる負の連鎖を呼び、「貧困スパイラル状態」を生み出しているとも。私は3つ目の「関係の貧困」に注目します。それは、言い換えれば「出会いの貧困」とも言えます。文化庁の別のデータによれば、自分の人生において、最も影響を及ぼした文化芸術活動は10歳?15歳の時に出会った「芸術的衝撃」に依る部分が大きいとも報告されています。

 

例え「生まれ持った環境のハンディ」があっても、豊かな出会いが「明るい未来」を運んできてくれるかも知れません。感動との出会いが、ある一人の人物との出会いが、子どもの心を支え光へと導く希望となる。文化芸術の役割の大きさを強く心に刻む、そんな新たな年度の始まりを迎え財団の使命をいかに増していくか考える今日この頃です。

 

さあ!新たな、財団の歴史の扉が開きます。

平成28年、2016年「益々!沖縄文化、正念場の1年」「沖縄文化力先駆の1年」とも言うべき、時代の大きなうねりをエネルギーに変えて、前進、成長、充実した有意義な1年にしていきます。

 

私自身も理事長として、今後とも財団の全体感のある管理運営を統括しながら、職員との連携を密にし、課題と可能性を検証すると同時に、時代に沿った事業展開、時代を牽引する組織作りを目指し、「沖縄文化の司令塔役」を担う沖縄県文化振興会になることをお誓い申しあげ、理事長としてのメッセージとさせて頂きます。

 

平成28年(2016年)4月1日(金)

公益財団法人 沖縄県文化振興会

理事長   平 田 大 一

ページのトップへ戻る